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佳き日々記

8月10日、佳き日。

年明けから駆け抜けた鬼舞台は
宮古島での千秋楽において
今年のお役目めでたくありがたくお開き。


八ヶ岳でニヤニヤと
好きな人達とばっか
美味しいもの食べたり
楽しいことしたりして
暮らす日々は健やかで毎日がさらさらと
流れていく。


一昨日は8月8日。
ライオンズゲート
とも呼ばれるこの記念すべき日が終わろうとする夜更け、


 奥歯が
  抜けました。


歯磨きしてて
ごろっと歯が1本、抜けましたね。
ものすごく自然にさりげなく。
落ち葉がハラリと舞い落ちるように。


え?これ上顎の入れ歯作り直し?直し?直し?

動揺しながら服を着替えようとして
動揺ならではの所作の粗さでボタン千切れる。
…あぁ、ボタンは明日つけ直そう。
針と糸とやる気でそれはできる。
おおお
自分でできることの健やかさ。
奥歯も自分で嵌め直せたらいいのにねぇ神様。
 
  人生って趣深い。


ともあれ
しばし振り返りいつものように備忘録日記。
サザンを聴きながら。


24日。
東京にて熊本から準家族的な親子がお泊り。
東京で出逢った大好き親子もやってきて
みんなでエゾシカやら旬のフルーツやら頬張る。
まぁそりゃそうなんだけども全然話終わんない全然時間足んないメンバー。


25日。
息子ケイトと弟的幼馴染みのコタと3人で目指せ鵠沼海岸!
砂浴部活動。
去年からの部員さんも初めましての部員さんもあり、
なんとも嬉しくありがたく感慨深し。
鵠沼在住のKIYOMI姉さんのとこに
シャベルを預けに行って
そのままめっちゃ美味しいフルーツを食べてご機嫌。
サンダルで靴ずれ発動。擦りむけて痛い。
あぁ、この痛みを我慢しながら駅まで歩くのはなんだか不健全だ。
というわけで
ちょっと歩いてみてなんか大丈夫そうだったから
裸足でそのまま駅まで歩く。
あぁ、新鮮。
鵠沼のアスファルト優しかった。

鵠沼駅前の洋服屋さんに裸足で突入して
前から気になってためちゃ可愛い色のビーサン
買ってついでにスカートも買っちゃって
どちらもその場で身体にまとい
かわいすぎてニヤニヤしつつ帰宅。


26日。
お約束カフェで家族モーニングして
午後からの北海道旅行に向けて
谷根千チャリンコ買い出し。
その間にケイトに三谷幸喜さんの「出口なし!」を紹介。
私が10代で観て衝撃を受けまくって
未だに人生の指針になってる言葉すらある
大好きな大好きな舞台。
そしてとある友人に逢いに急遽、渋谷へ。
ハチ公前で待ち合わせして
ハチ公の後ろでちょいと激しいことをかましてから
金属棒的ベンチ的なものに落ち着き
持参のアイスコーヒーでジョッキで乾杯。
さて戻って家族3人合流して午後から空港へ。
相変わらず頻発する誰かの失敗は他の誰かが
完全に鮮やかにフォローできる
見事な連携での旅路。
頻発はする。いつまで経っても。
というわけで旦那さんの地元札幌へ家族帰省旅行。
飛行機の中で、原田マハさんの「楽園のカンヴァス」。
物語のドラマを貪るようにでも文字のひとつひとつは慈しむように読み耽る。
着陸と同時に読了。
読み終わって、呼吸してから涙が静かに流れた。
こんな体験は初めてだ。
新札幌クッチーナ。ウニの冷製パスタ炸裂。


27日。
大麻DONBGURIのモーニング。江別蔦屋で原田マハさん買い込み涎。
昼鰻。夜ジンギスカン。モール温泉きらら。祭。幸福過ぎる大丈夫か。


28日。
朝からご飯茶碗に鮭イクラ丼をそっと食べて思わず合掌。
昼は「君たちはどう生きるか」鑑賞。
夜は生まれて初めての野球観戦ナイター日本ハムへ参上。

え、すごい楽しい。
夜風に吹かれながらいろんなもの食べて飲んで日ハムも快勝して世界平和の鐘が鳴り響く。


29日。
コンロを借り珈琲豆を焙煎してみんなで珈琲。
旦那さんと2人で一足先に東京を目指す。
実はこの日は部長を務める砂浴部の活動日。
なんとフライトの日を完全に間違えてて、
副部長のお二人に託してお任せしていたのでしたありがとうありがとうありがとうございます
というわけで空港からまっすぐ湘南を目指す。

合流して即
「いただきます食堂って知ってる?
 すっごい美味しいのすっごい美味しいの
 今回のお礼にご馳走させて!!!!!!」
興奮してラクサの美味しさを力説しまくる私。
を苦笑してなだめる副部長たち。
3人で「食べよう食べよう」と急いで向かい、
臨時休業のお知らせを見て冷凍する私。
をそっと慰める副部長たち。
もうほぼ介護。
ともあれ緊急着陸した美味しいイタリアンバルにて
3人でたらふくピザやパスタやトリッパのトマト煮込みや鶏もも肉のコンフィを食べては打ち上げる。しゃべりまくる。
で、深夜に目指せ八ヶ岳。
車から家への移動、玄関から布団への移動、全て記憶なし。


30日。
あらゆる動作をなまけもののようにゆるりゆるりで
砂浴部活動の備品や用具を荷下ろしして片付け。ふんわりと過ごす。
午後からは買い出し、
夕方からは31日に活動参加のまこもてらすの会員さんをお迎えに。
そのまま温泉とかも連れてっちゃったり。
夜もみんなでわっしょい食べる。


31日。
まこもてらす活動日。
ぎゅんぎゅんに健やかに成長する真菰さんや古代米さんが可愛くて心地よくて。
みんなでおむすび食べて旬野菜の揚げ浸しつまんでお茶飲んで珈琲飲んで。
で、温泉も。
古民家で米粉パンケーキに前日炊いた小豆で至福おやつ。あぁ、佳き日。
夕方から仲良しの友達カップルと合流。
一緒に 肉・魚・惣菜のわたなべ で買い出しして夕飯。ここの魚コーナーのお兄さんが濃い。でも、
「毎日豊洲から送ってんだけど
 スーパーで切り身しか見たことない子どもが いっぱいいるからさ、
 変わってる魚があったら
 一匹そのまんま並べて、
 もちろん買わずに
 子どもたち眺めるだけでもいいし
 それは売上とか気にしなくていいから
 仕入れてな」
 って店長さん言ってくれるとのこと。
 そういうのってぐっとくる。
 この日も「マツカサウオ」っていう
 デカくて硬い鱗と恐ろしいトゲの魚が。
 おののきながら購入。
 お兄さんの助言通りひたすら素揚げに。

  めちゃ。めちゃ美味しかった。


そこから極上カフェオレやお菓子を用意して「出口なし!」鑑賞会。
それぞれの感想を語り合うのが面白く興味深く、
このままみんなで芸術鑑賞クラブを発足することに。ぐふふふ。


8月1日。
ふわっと体重5キロ増発覚。


 いやいや、5キロって。


同居の皆さんに尋ねるも、
どうも気がついてなかったのは
私だけだった模様。
幸せ太りってことで。と夜空に叫ぶ。
思い当たる節だらけの日々を想い、
白目むきながら就寝。


2日。
原始感覚リトリートでご一緒した母娘あやのちゃんまこちゃんが来訪。
同居のみんなとも意気投合してわっしょいわっしょい夕飯を食べる。


3日
原始感覚リトリートでご一緒した静ちゃん来訪。
お昼食べて川に遊びに行って真菰田んぼ行ってみんなを温泉に送ってから
気になってた痛みがあったので
武川のとある歯医者に試しに初診で行ってみる。
入れ歯のこともあるし、もしいい感じで信頼できそうなら、
今後さまざまここで…と来たいに胸を膨らませて向かう。


が。


…筆舌に尽くしがたい絶望とともに退散する。
みんなに合流して癒やされる。
ゴロゴロしたり美味しいの食べて笑ったりあっとゆーまに時間は過ぎる。
夜にむすひの里のみゆきさんが来て、日付変更線をなぎ倒して夜会は続く。
かえすがえすも衝撃的時間。


4日。
むすひの里にみんなで行って、arcahouseへ。
濃密本気の大真面目で
「いま起きてること」
を語り合う。
ちなみに静ちゃんにオススメの歯医者何処かある?って訊いて、
オススメされたのがもともと行ってたとこだったのでやはりそこに行くしかないかと結論。


5日。
かねてより参加を決めてずっっと前からわくわくしてた
イマジン盆踊り部の方々が出演する江ノ島の【発酵盆祭】へ。
夕方からだからその前に「そうだ!砂浴しよう!」と急遽決めて前日告知。
にも関わらず10名の参加部員の方々がいらして嬉しいなぁと想いつつ埋める。
朝4時出発で海岸に着いて朝から来る人埋めて埋めて埋め終わって
大好き夫婦と珈琲淹れていっぱいおしゃべりしてから江ノ島移動。
駐車場で浴衣に着替えていざ!


  最高でした。


久方ぶりの盆踊り。
真ん中のお姉さん観ながらめちゃめちゃ真剣に少しずつ踊れるようになってくこの感じ。
生演奏はひたすらにクールで。
馬喰町バンドのたけてつさんもかっこよすぎてしびれた。
何度もかっこいい!って叫んだ。
あぁ、至福の極み乙女。
裸足で芝生で浴衣で夜風で。
出店は美味しいところばっかりで。
熊本で出逢った友達が激烈に美味しいキンパ弁当出してて、
ギリギリ滑り込みで食べれてめちゃ美味しくて、マッコリおまんじゅうも最高で。
クライマックス楽しい!の瞬間に花火が夜空を彩った。
泣きそうになった。本当に泣いてたかもしれない。
浴衣を着た人々はとてもしっとりと軽やかで
みんな素敵だった。
盆踊りの振り付けが浴衣の袖をひらりひらりと優しく揺らす夏の夜。
盆踊り最高。
イマジン盆踊り部最高。
こんな幸福な夜をみんなで楽しむ大人最高。


そして宮古島で買ったイヤリングを落としててもはや奉納気分。いや地団駄踏んだけど。


神様イヤリングが落ちない耳たぶをください。
ピアスは小学生の時に聞いちゃった都市伝説が怖くて穴を開けられないのです。


6日。
家の畑がプチトマト豊作で歓喜。
ミョウガとオクラとモロヘイヤも採れ始めて
バジルとイタリアンパセリも好調につき有頂天。
産直よってけしでたまーに買える「はねだし桃」が安くて美味しくてどうしていいかもう不明。


7日。
まこもてらす活動日。みんなでお昼食べて真菰さんと古代米さんのお世話。
無事に梅干し完成して桶へと収める。身体を安心感が満たす。


8日。
気になってた片付けやらあれこれすべてやって自分自身の手の届く範囲を心込めて調える。
そしてむすひの里の米谷沙織さんに髪を切っていただく。
最近はもうさおちゃんに月イチ触ってほしくて行く感じですらある。気持ちいい。
頭の中やデコルテまで風がスッキリと通る。
野菜もいっぱいいただいて眉毛も整えてもらってうひゃうひゃと帰る。
夜にはみゆきさんが遊びに来てくれて
みんなで熱いそして優しい夜。
からの深夜、歯が抜ける。


 冒頭でお伝えした例の件です。


9日。
左奥下の奥歯が抜けた後の
クレーター的凹みを舌でそっと愛撫しつつ
昨日の片付けで発覚したり
深夜の着替えで必要になったりした
「あれこれ繕い物」をやりきる。達成感。
約束してた郵便局員さんと水出し珈琲飲んでおしゃべり。日野春駅へケイトのお迎え。
みんなでむすひの里のこばさんみゆきさん宅へ
マミーズのアップルパイと谷中コーヒーリキッドを携えて遊びに行く。
濃厚な話。
古民家に戻ってパスタ作って夕飯。
自分や仲間の育てた野菜やハーブが食卓を彩ることがまぁ最高に幸せでご満悦。
ケイトと一緒のご飯も嬉しい。


10日。
楽健寺酵母パンに目覚め修行中の同居人が焼き上げたパンが想定半分の膨らみだったので
濃ゆい豆乳と黒糖と美味しい卵でフレンチトースト発動。
カスピ海ヨーグルトとバナナとオーガニックアガペシロップで至福の朝。珈琲も合う。
で、穀物たっぷりの薄切りトーストに
むすひの里の「ひなあられ」さんのヴィーガンがナッシュをこんもりのせて、
そちらの珈琲との相性も確認。


朝から最高。

で、今
縁側で風に吹かれながらパソコンをたたく。
この後、

ケイトと大好きなパン屋さん
「ゼルコバ」へと参るのだ。


そして真菰の田んぼでお世話したり
川で涼んだりの1日を過ごすのだろう。


14日と17日と21日に砂浴部活動を予定してるけどもさて、
台風はどうなるか。

そうそうそしてもう5年目になった砂浴部。
相変わらず鵠沼周辺にお住まいの方が
部長を継いでくださるのを募集しております。
そして細々と、尾白川辺りで川砂浴ができる場所を探し求める日々でもあります。


  砂浴、断食、身体の調え


この3本の民間療法の柱は
もっともっといろんな人に伝わって広がったらいいってホント想うんだ。


あとは、やっぱりそうだな。
魂が震えることやってこう。


盆踊りも、映画も、舞台も、小説も。
美味しいケーキやパンや料理も。


この世界の壮大な慈しみ。
人の智慧と愚直で美しい手仕事。


そういうものを味わって響かせあって
命を味わって燃やして一日一日を生きる。


安心して、勇敢に生きる。
はりきってのびのびとのんびりと。


    明るい健やかな風が通る縁側がそう言ってる。


今夜はチャーハンと餃子とキクラゲ卵長ネギ塩麹豚肉の炒めものと春雨スープです。

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