まこもじま

まこもじま

かつての日本がそうだったように
日本中のいろんな場所で真菰の葉が揺れてたら
本当に素敵だと想うのです。

真菰の葉っぱが風に唄う優しい音を聴いたり
秋には真菰筍の美味しさを存分に味わったり
その葉でお茶を沸かして飲んだり

古代米と組み合せて注連飾りを作ったり
苞にして納豆を仕込んだり
真菰を通して出逢う手仕事もいろいろとあります。
こんな時代だからこそ、拡がれ、真菰。

かつての日本がそうだったように
日本中のいろんな場所で
真菰の葉が揺れてたら
本当に素敵だと想うのです。

真菰の葉っぱが風に唄う
優しい音を聴いたり
秋には真菰筍の美味しさを
存分に味わったり
その葉でお茶を沸かして飲んだり

古代米と組み合せて注連飾りを作ったり
苞にして納豆を仕込んだり
真菰を通して出逢う手仕事も
いろいろとあります。

こんな時代だからこそ、拡がれ、真菰。

まこも

真菰とは?

真菰は、近年注目されているイネ科マコモ属の多年草です。
様々に品種があり、世界中に存在しています。

もともとは縄文時代稲が伝わるよりもずっとまえから日本にあり
(1億年前からとのこと!)
当時は日本在来の「菰米」という
花が咲いた後に黒くて長細い実が秋に収穫できるものでした
(ネイティブアメリカンの方々の常食だったり儀式で使う
 「ワイルドライス」と同じ種類のものです)
そちらの在来のものがずっとご神事
(注連縄、茅の輪、供え物の皿などなど)にも使われてきました。

数々の文献に置いても
(これが調べれば調べるほどまだまだ未知でわくわくするのです!)
麻と並んで人々の
【衣】(繊維や染め)
【食】(菰米・麻の実)
【住】(屋根の葺き・土壁に繊維を混ぜて使用)
を支え、またご神事においても重要な役割を果たしてきました。
まさに古代の叡智の草「真菰」なのです。​

けれども戦後
奇しくも麻が国による取締りの対象となるのと時を同じくして
湿原や川べりなどに自生する真菰は、
土地の開発や護岸工事などにより姿を消していきました。

それでもなお、大分の宇佐神宮(全国の八幡宮の総本宮)などでは
ご神体そのものが真菰枕であり
出雲大社神楽殿の大注連縄は真菰で作られ
6月の涼殿祭りでは真菰が主役。
お盆の時にお供え物を敷く盆茣蓙は「真菰茣蓙」です。

また今、日本で改めて注目される主流なものは、
秋になると黒穂菌が作用して茎の部位が肥大し
「マコモダケ」と呼ばれ食用となる種類のものです(台湾種など)
様々な調理法があり、どんな料理にも合います。本当に美味しい。
また食物繊維とミネラルの宝庫であるマコモダケは
食養生のデトックス食材としても注目されています。

干した葉は、畳のイグサにも似た柔らかく清々しい香りがします
(そのまま乾燥させただけでも美味しいし煎って煮出すと
 甘く香ばしいお茶となります)
更にそのまま風呂に入れると大変にお湯が柔らかくなり、身体が温まり、
また部屋に置いても目に心地よく場の浄化をするとも言われています。

真菰と環境浄化作用

​真菰と環境浄化作用真菰は現在、その水質浄化の働きにより注目を浴びています。
育てていて実感するのは、
真菰というのは成長時においてものすごく速いペースで
大量に水を根から吸収し、葉から蒸発させること
(なので、育てるのは「畑」ではなく「田んぼ」なのです)
その圧倒的速度のサイクルの中で環境の水を浄化していく。

それから。
真菰を育てていると本当に沢山の種類の鳥が飛来します。
アイガモや白鷺も。雉も。
とんぼ、蝶、オケラ、ミミズ、カエル、蜘蛛、ザリガニ、どじょう…
様々な生物がバラエティ豊かに真菰田んぼで生息します。

優れた浄化植物の1つであると同時に
多くの生物に対して優しい生息環境を作ってくれる
生態系の調和の役割も果たしているのです。

◎真菰と食養生(排毒による体内浄化作用)◎
尊敬する若杉友子さんの言葉より抜粋しますね。

「マコモは、縄文人たちの日常食だったのよ。」
「葉はお茶にするだけで、血液の浄化と細胞の活性化になるし、
 マコモタケは繊維が多く、腸の煽動運動を起こし便秘を解消する。」
「マコモが人体に入ると、血液、体液、リンパ液、細胞液、唾液に浸透し、  
 内臓部分から緩やかに穏やかに不必要な老廃物や毒素が排泄され、
 身体や心が浄化される。」​

311を経て熊本に移住し、食養生に深く関心を持って知ったのがこの若杉さんでした。「若杉ばあちゃん」は全国でもひっぱりだこの食養生の実践者であり、啓蒙活動を広くなさっています。人の身体にも、土地にも、優しい浄化をもたらす真菰。
まさに今の世の中だからこそ、身体に受け取って欲しいなと思います。

真菰と日本の歴史

古事記、日本書紀、出雲風土記、万葉集などにも登場する真菰。
スサノオが日本の島国日本に最初に植えたのが、まさに「真菰」だったという文言が残っています。

【仏教にも出てきます】
お釈迦様が真菰で編んだむしろ(寝床)に病人を寝かせて治療された
という仏話があり、これが日本に伝わり、
お盆に真菰で編んだ「盆ござ」や「盆舟」を奉げるようになったと云われております。

【古くから文献にて謳われていた効能】
中国の代表的な古書「本草綱目」には、
真菰が肺・心臓・肝臓・脾臓・腎臓の五臓を利し、毒を消すとあり、
日本の有名な薬学書「和漢薬」には婦人病に良いと記されています。

【有名な真菰神事】
出雲大社では、毎年6月1日に「凉殿祭(すずみどののまつり)」
別名「真菰神事」が行われています。これは大国主大神が、
夏服に衣替えして「出雲の森」で暑さを避けられていたという故事に因んだ神事です。
参道に置かれた真菰の上を国造が大御幣と共に参進祈念する神事で、
国造(神様)が踏まれた真菰を頂くと無病息災、田畑に撒くと五穀豊穣との
信仰があり、氏子は競ってもらい受け、まずは神棚に祀ります。
そして風呂に入れたりそのまま玄関などに飾ったり、田畑に撒くのです。

真菰の研究

そして真菰の健康効果研究は進む。

食物繊維が豊富で、ケイ素や葉酸などの他ビタミンB1・B2、カルシウム・カリウム・鉄などのミネラル、クロロフィルを含有します。

これらの成分が体内の有害物質を排出して腸内の善玉菌を増やし、
慢性疾患を予防、血圧や血糖値の低下、免疫力の強化などに
有効といわれています。

また、弘前大学の角田幸吉博士は、真菰の薬学的研究結果を学会に報告し、
大きな反響を呼びました。その内容は、以下の通りです。

※「驚異の原生真菰健康法」より抜粋
①血圧を下げる。

②副腎皮質ホルモンの分泌を促進する。 
→ 毒素を体外に排出する働きが増進する。

③免疫力を強化する。

④血液を浄化する。
(ケイ素により血管壁に詰まっている老廃物が排出され、血流が良くなりなる)

⑤悪性腫瘍の増殖を抑制する。
(マクロファージの活性化)

⑥血糖値を下げる。

なお、静岡大学の河岸教授らの最近の研究発表では真菰は骨粗鬆症やアルツハイマーの予防に効果があることが明らかになっています。…真菰についてはその効能が今でも検証され続けています。

でもまだまだ解明されていない部分、科学的データが不十分な未知なる植物です。
数億年前からこの地上にあったとされる真菰について、
解き明かしていく学者の皆さんにも敬意を払いつつ。
その目で、その手で真菰に触れて、今を生きる私達がいろいろ感じてみたいと、
日々想うのです。

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まこもてらす

真菰を通して出逢う土と水と風に
身体が喜び潤うことを知る。

北杜市白州町横手にある◎まこもてらす◎と名付けた
真菰と古代米の田んぼで、真菰の風に吹かれる時間。
今年は会員制度を作らず、
楽しそうなことが思いついたら
みんなでやりたいことが思いついたら
企画にしてFBページやお知らせでご案内します。

八ヶ岳の自然と優しく繋がる1年でありますように。

真菰を通して出逢う土水風に
身体が喜び潤うことを知る2023。

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そして秋にはマコモダケを
お受け取りください。

八ヶ岳の自然と優しく繋がる
1年でありますように。