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佳き日々記

4月16日佳き日

東京から帰ってまいりました。

濃厚すぎる。胃もたれゼロどころかできるならおかわりしたいくらいの

贅沢な夜の連続でした。幸せにも程がある。あぁ、私、生きてる。


14日、朝から奇跡の和太鼓を積み込んで八ヶ岳出発。

談合坂SAにて奇跡的に(店員さんに次あった時なんかプレゼントしたい)

焼き立てアップルパイと淹れたてオーガニック珈琲を抱きしめて

ご機嫌でいざTOKIO!とひた走る。

一方通行の罠がひしめく小憎らしい都内の青空迷宮を右往左往しつつスタジオへ。


初対面のバンドメンバーは、皆さん最高に優しくて大人で

でもプレイは神憑りに狂気的にセクシーでのけぞる。

私はといえば、鬼のお面を被ってそれこそ部屋の中に雨を呼び込む勢いで

ひたすら音の波に身を委ねる。

素晴らしい時間。誰にも見せてないのもったいない!あいいのだ明日見せるんだ!

と何度も思いながら、


めちゃめちゃ美味しいプリンとか食べてて

「あぁまだ食べ終わりたくないよ!」

という状況になる。

でも、もちろん決まった時間できっちり終わる。

極上の時間はあっさり終わる。


さて、駐車場へ車を取りに行こう。

さっき、スタジオから5分だった。

意気揚々とスタジオを出る。






迷う。





完全に途方に暮れる。

もはや全方向目的地から離れてく感じしかしない。


荷物を観てもらってるのに。

いい大人なのに。


代々木をふらふらとキョロキョロとする。

心配する声がLINEで届く。焦るばかり。

さっきまでの激アツな時間が2年前みたいに

ただただ「都会って怖いよ、怖いよ」と挙動不審に歩き回り、

ほぼ偶然駐車場に着いて急いで戻る。


 都会滞在エネルギーポイントがどんどん減る。



ともあれさぁ、しっかり積み込んで、お次は、


大好きな人に髪を切ってもらいにゆくのだ。

そこには大好きな人も会いに来てくれて一緒に御飯も食べるのだ。


夕刻になり秒単位で到着時間が変化する

恐怖の夕焼け空迷宮を駆け抜ける。

なんとか到着して、

そこには大好きな笑顔があって、ほっとする。


さぁ、めちゃめちゃ髪を梳いて軽くしてもらって

ちょっと大人びた感じにもしてもらってご機嫌。嬉しい。

頭が二回り小さくなったもんね。

眉毛もカットしてもらってさらにご満悦。



もちろんステージではずっとお面ですがね。

本番前に髪を切るなんて、あぁ嬉しい。

お鍋作って、差し入れの焼き鳥と、いろんなおしゃべりと。


ゆっくりお風呂に入って、ストレッチして、眠る。

実は準備運動ゼロで鬼の踊りをしまくって

整理運動ももちろんなしで迷子になって

夜中には完全に軽いムチウチと筋肉痛が押し寄せておりました。


でも、満たされてた。

身体は痛いけど、心は嬉しくてずっとデレデレしていた。

好きな人達と一緒に楽しい時間を過ごす。

素敵だって心が震える人と一緒に何かを作ることも

なにげないくだらないおしゃべりをすることとも


当たり前じゃない。忘れんでおこう。


さ、翌日15日。実は朝から母の絵画を預けてた家に受け取りに行く。

そのまませっかくなので、カヤバ珈琲でモーニングしちゃったり

大好きな道灌山のカレー屋さん(ビリヤニ屋さん)で舌鼓連打。


で、さぁいよいよ代官山「晴れたら空に豆まいて」へ乗り込む。


そこからは、もう。


リハも、本番も、袖で観てても板に立ってても、

興奮と感動でずっと鳥肌がスタンディングオベーションをしておりました。


オニちゃんがもう褒め言葉として叫ぶけど



  人じゃない。




最高。最高最高最高。圧倒的生命力と才能。愛のかたまり。

1つの星が歌ってるみたいだった。


ウッドベースのせおさん。

スタジオの時点でもう撃ち抜かれてたけど、

本番はさらにさらに、素敵過ぎる響きを身体の芯に叩き込んでくださった。


サックスのだいすけさん。

色っぽいにも程がある。油断したら脱ぐくらいエロい。

優しくて激しくて、心がぎゅんぎゅん「こっちおいで」って引っ張られる。

あやうく「脱いでからそっちいかせてください」と言いそうになるけど

もちろん言われてるのは妄想で勝手に脱いで行ってはだめなことは分かってる。


ドラムのよっちゃん。

こっちが泣きそうになっちゃうひたすらに優しい眼差しで他のプレイヤーを観ながら、

その掌は自在に無尽にリズムを放ち続ける。音がオモウサマ弾ける。かっこよすぎ。


たけてつさん。

優しい。切ない。繊細でチャーミングでなのにパワフルで、くらくらする。

すごい。なんなんだろう。細やかでほっとさせといて、ぐっと連れてってくれる。


ありささん。

その歌声があまりに大きな慈しみの船で、どこへでも漕ぎ出していけそうな旅。

もちろんいろんな痛みも知っていて、その上で包み込む。駆け引きなしに。

いくら泣いても大丈夫だって思える抱きしめられかたをしてる感じの声。

息子さんのぜんちゃんは、最高にこの夜を彩ってくれた。パーフェクトな存在。ありがとう。鬼の踊り、そうだよね怖かったよね。


飯泉さん。

和太鼓は胸でなく肚に響く。魂を動かす。一緒に芝居をやってるし聴き慣れてるはずなのに、それでもやっぱり新鮮に感動する。それでいてひょうひょうと口パクで心地よさそうにコーラスぶってたりもして。なんなんだ。そして鬼さんのケアありがとう。


そして会場。晴れ豆。会場のスタッフさんが大好きだ。美味しいものを差し入れて喜ばせたくなる会場さんってなんなんだ。料理めっちゃ美味しいし。本当に素敵なライブハウスだ。

また来たいなって思う。お客さんとしても、もし叶うならまたパフォーマンスで。


あぁ、大好きな人達と思い切りエネルギーのうねりを作り出した夜でした。


さて、和太鼓積み込んで、再会の約束して、向かうは都内友人宅。

しかしながら到着までには能面の様に疲労困憊が身体中に染み渡っている。


あ、こいつ今やばい。

そう彼女が思ってるのが分かった。

すかさず温かいハーブティ、お味噌汁、炊きたてご飯、平飼い有精卵、お海苔などなど

ものすごいスピードで愛の食卓を作り出してくれる深夜。泣ける。

そして満身創痍なくせして実は2日前が誕生日だった彼女に、

彼女の好きなアーティストの唄でバースディ替え歌を披露した。

めちゃめちゃ喜んでくれてそれでまた泣ける。

彼女と喋ってるうちにどんどん元氣になってく。そして心地よく眠りにつく。

翌朝、なんとお弁当をもたせてくれて、

お土産も信じられないくらいどっさりくれて、

吉祥寺へと向かう。

お目当ては、映画「杜人」鑑賞。


すわっとチケットが取れて(直後にSOLDになっててまたのけぞる)

ありがたくも車を駐車場に入れて、モーニングコーヒーを手に席へ。


感動。

ホントにホントに観てよかった。

いろんな意味で観てよかった。


これすごい。みんな観て欲しい。オニバンドの配信くらい観て欲しい。


吉祥寺アップリンク。「杜人」ぜひ。ぜひぜひぜひ。


はぁあああああぁ。

ものすごく満たされまくって、一路、八ヶ岳へ。

ずっと歌ってた。ライブの余韻、映画の余韻、

嬉しすぎる出逢いと再会の余韻。



家について、荷物整理して、今日は麻婆豆腐です。

さ、明日も予定は様々カラフル。




でもすごく元氣になったから、ばっちこい。

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